《MUMEI》

「そうか…。」


セツは言葉に詰まり、黙り込んだ。


「だから遊ぼー!お兄ちゃん!」


「駄目。」


セツは宿題を始める。


「もー!

ねぇお兄ちゃん、しろもお姉ちゃんのこと好き?」


「えっ!」


セツはペンを止め、顔を赤くして振り返った。


ななななんで
そんなこと
いきなり
聞いてくるんだよ…。

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