《MUMEI》

「…覚えてない?僕の名前は咲夜 透」

「…透…さん?」
俺はパニックに陥った、いつも、俺は一度きりが基本…
もう一度会うなんて夢にも思っていなかった


「そうだよ、それよりどうしたんだい?」
透さんは、俺を痛ましそうに見た

俺は、言葉に詰まる…
透さんには関係ないし、透さんにまた身体を売っていたことを知られるのも、なんだか…

嫌だ。

けど…透さんは本当に心配そうに俺の顔を覗くから…

「…の…と」
俺はちっちゃい声で

「何?時雨?」

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