《MUMEI》

「お兄ちゃんお兄ちゃん!このカツね私が作ったの。」


「ヤユ、うまく出来たわね。」


母さんはヤユの頭を優しく撫でた。


「うん!ねぇお兄ちゃん早く食べて!」


「あぁ。」


セツはカツにソースをかけ、一口食べた。


ヤユはセツの顔を真剣に見つめていた。


「うん、美味い。」


お世辞ではなく
本当に
美味しかった

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