《MUMEI》

ヤユはまだ使える目覚まし時計に、新しい電池を入れていた。


「お兄ちゃん、対策ってこれ?」


「あぁ。」


セツは動き始めた目覚まし時計を、全部セットしていった。


「私起こしてあげようか?」


「大丈夫だよ、ヤユはゆっくり寝ていていいよ。」


「うん。」


セットし終えると
手の届かない場所に
目覚まし時計を
置いていった。

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