《MUMEI》 ヤユの見送りセツは履き慣れている靴を履いた。 スパイクは忘れずに、バックの中に入っている。 「そんじゃ行きますか。」 廼佳は玄関から出掛かった。 「おう。」 すると、ヤユが勢いよく階段を降りてきた。 パジャマ姿で、セツが誕生日にあげたクマのぬいぐるみを持っている。 「おぅ、ヤユちゃん、おはよー。」 「おはよ、廼佳君。お兄ちゃん!」 前へ |次へ |
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