《MUMEI》

「トイレですると楽だね〜!」
「…ぶざけんなよ、…ッ、ふ……」
便器の前の丸いとこ手をついて腰を高く上げさせられている。
中出しされてしまった精液をトイレットペーパーをあてがいながら掻き出される。長い指でこそげ取られる感覚に身震いしていると、仕上げとばかりに入口をそっと拭かれ、なぜか尻をペチペチ叩かれた。
「よし、完了かな?」
拭いて使ったペーパーを便器にまた入れる。便器は無造作に使いまくったトイレットペーパーでテンコ盛りだ。
「もう…、はあ…」
腹に腕を回されて俺は起き上げてもらう。
貢は自分のスラックスから俺のボクサーパンツを出してひざまづいた。俺は壁に寄りかかると、素直にそれを履かせてもらいだす。

「せっかく今日は気分爽快だったのに…」
「俺は逆にもの足りなくてウズクズだった、は〜気分爽快!、やっぱり毎日ヤんないと体の調子も狂っちゃうし」
「狂えよ〜、たまには狂って寝込んじゃえよ〜」

貢は自分の首にマフラーみたいに巻いていた俺のスラックスを外しそれも履かせてくれる。
いくらトイレのタイルにつけない工夫だからと言っても端から見たらマヌケな光景だったろう。


まあ万が一誰かが来た時の為にドアに引っ掛ける訳にもいかなかったし、俺はまだちょっと尻の中に違和感を感じつつもベルトは自分で締めた。

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