《MUMEI》 ‐茉莉‐新木が色々教えてくれるから── 分からんかったとこがちゃんと分かるようになった。 「ふぅ‥」 ≪ス‥≫ 「‥ぇ」 「飲む?」 そう言うて新木が差し出してきたんは‥ 水筒のキャップに入れられたあったかいお茶。 「あったまるよ」 「‥‥‥ぉ、おーきに‥」 新木── ホンマに優しいんやな‥。 「‥ぁ、せや‥ウチも何か教え──」 られるような教科あんましあらへんのやけど‥ でも何かお礼したいな──。 「お礼ならいらないよ」 「ぇ‥、ぇ?」 今‥ ウチ何か言うたやろか‥? 前へ |次へ |
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