《MUMEI》

アンリ様をベッドに御運びした後、僕は独り憂鬱な気分で考え込んでいました。

あの時、アンリ様は僕をどう御思いになったのでしょう。

恐ろしいと、やはりそう感じられたのでしょうか‥。

見た目は人間。

ですが、半分はヴァンパイア。

僕が人間のような容姿でいられるのは、ある物によってヴァンパイアの本能の半分を抑制しているからなのですが──。

アンリ様は‥まだ僕を執事として認めて下さっているでしょうか‥。

明日‥僕はどんな顔をしてあの御方に御会いすればいいのでしょう‥。

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