《MUMEI》

「十八禁モード、早くしろ」


終るわけ無かった!


ニヤリと笑う佐倉先生はヤル気満々


モジモジする理沙さんも、明らかに、期待している。

「…わかりました」


俺は、自分の張った結界に触れた。


そこから、力を流し込む。

「あ…の。中では、何が?」


透明だった結界が銀色になり、外からは何も見えなくなったので、校長が質問してきた。


…何が?


「企業秘密です」


俺は、毎回そう言って誤魔化していた。


「アッ…ッ…」

「我慢すんなよ。ココ、いいんだろ?」

「ヒャッ!…アア…だって!」

「どうせ誰にも聞こえね〜よ!」


佐倉先生! 俺! 俺の存在毎回忘れてます!


以前邪魔して、半殺しにあってから、俺は毎回心の中でだけ叫び続けていた。


「本当?」

「あぁ、だから、もっと鳴け、イカせてやるから」


いやいや、確かに意味合ってますけどある意味間違ってますよ!


「その為のこれだ」


違います!


これは敵から味方を守る為にあるんです!


「アッ…イッ…せんせ…」

「蒼」


だから決してそういう事の為にあるんじゃないんですよ〜!!


「あ、お…ア、りが、と…」

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