《MUMEI》
過去
麻美「話し、終わるまで、黙って聞いててくれる?」
俺「わかった…」

麻美は深呼吸してから、
話しだした

麻美
「引っ越したのはね、母と喧嘩して、私が家を飛び出したからなの…」

「母がね、お店任されて、スナックやってたの知ってる?」

俺は、うなづいた

麻美
「その、オーナーが…」
「私の愛人なの…」

「優斗には、彼氏って言ったけど…」
「あの頃から…」

麻美は、また、深呼吸をした

麻美
「その事が母に知られたの…」
「私が、愛人すれば、店は潰さないって、話しだったの…」

「マンション建てた方がもうかるんだって」
「でも…母は、凄い頑張ってたし…」
「どうせ、汚れてる身体だから…」

「母、凄く怒ってた…」
「あんたなんか、娘じゃないって言われた…」

「店も、辞めちゃって…」
「それで、私は東京に来たの…」

「優斗が東京に居るから…」
「せめて、会えなくても、同じ街で暮らそうって…」
「…」

俺「聞いていい?」

麻美「…うん」

俺「東京来て、愛人やってるって…同じ人?」

麻美「うん…そうだよ…」
「2年ぐらい、連絡取ってなかったの…」

「去年ね、母が倒れて…」「お金、借りたんだ…」
「払い終わるまで、抱かせろって…」

「娼婦でしょ、まるで…」
無理やり笑顔作って泣いてる麻美…

俺「まだまだ、聞きたい事あるけど、今は、いいや…」

麻美が下を向いて、泣きじゃくった

俺「麻美、いくら借りたんだ!」

麻美「…」

俺「今から返しに行こう」
麻美「えっ!」

俺「麻美…俺の事、嫌いか?」

麻美「…」

俺「俺は、麻美が好きなんだ」
「俺を、嫌いじゃなければ、俺にチャンスくれよ」
「…今は、友達でもいい」「俺にチャンスくれ…」

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