《MUMEI》

『庚(かのえ)と辛(かのと)…お前ら〜止めろよ、親父を…』


両脇の若い男に、怒鳴った。


『若…無理です。庚も私も…雨水様に絶対服従ですから…ご存知の癖に…』


『ちっ…使えねえな…』


蓮見は、オレの手を引いて帰ろうとする。


『坂井キュン…またね〜♪』
蓮見父が手を振る。


…ははっ…なんかキョーレツな人だな…


『あっ…右京キュン!母さんも帰ってるから…会ってやってくれよ。』


ピクッ…
『母さんまで…?それで、今どこに?』


『母さんのいる場所は…1つだろ?…』
蓮見父は笑ってウインクした。

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