《MUMEI》
対決
有無を言わさず、麻美を連れ
朝1の電車で地元に戻った
俺「麻美が、今のままで居たいなら、俺は、何も邪魔しないよ…」
 
「そうでないなら、俺に、全部任せてほしい」
 
麻美「…でも…」
 
俺「一度、縁を切った愛人だろ?」
「きっと、以前は、それなりに、その人のこと、」
「好きだったから、続いてたんだよ…」

「今は?好きなのか?」

麻美「…」

俺「金だけや、身体だけじゃ続かないよ…」

「麻美、このままでいいのか?変えるのか、決めなきゃダメだよ!」

麻美「…変えたい…」
「元に戻れなくても…」
「変わりたい…」

俺「…うん…変えような」 
 
麻美の愛人を呼び出させた 
 
俺「坂田さん、急に呼び出してすみません」

坂田「…麻美、どういう事なんだ」

ベンツで現れた、ロマンスグレーの男だった
いかにも、金持ちそうな

俺「坂田さん、麻美が、お借りしてたお金を、返しにきました」

坂田「ふん、男が出来たのか」

俺は封筒を渡し

俺「確認して下さい」

坂田「お前は誰だ!」

俺に、凄い形相で怒鳴って来た

俺「まぁ、麻美の男って事でいいじゃないですか…」
坂田「麻美、いいのか、本当に」

麻美「今まで、ありがとう…」
「そろそろ、私もしっかりしなきゃダメな時期なんです…」
「いつまでも、ズルズルしてたら…」

坂田「麻美、考え直せって、お前は若い男とはムリな女だ、私が一番良くわかってる、な、考え直しなさい」

麻美「…いえ、決めた事ですから…」

坂田「わかってるのか!」
麻美「…何がですか?」

坂田「お前は、1人じゃ何も出来ない女なんだぞ!」
俺「失礼だね、坂田さん」
坂田「うるさい!お前には関係ない!!」

俺「そうやって、麻美を囲ってどうするんです?」

「あんた、麻美をダメにするだけでしょ」

坂田「何を!生意気言うな、小僧!!」

俺「小僧に、生意気言われるような事しなきゃいい!」

坂田「!」

俺「あんた、麻美より早く死ぬんだよ、普通に考えれば…」
「女は、アクセサリーや
ペットじゃないんだよ…」
「引き際ってあるんじゃないですかねぇ」

坂田「知ったような口聞くんじゃない!小僧が!」

「ガン!!」
顔面に拳が飛んで来た

麻美「優斗!」

俺「大丈夫、そんな曲がった拳じゃ、俺は痛くもないよ」

坂田は、肩で息しながら、俺を殴った拳を、痛そうにしてた

俺「なっ、殴った拳の方が痛そうだろ」
麻美に言った

麻美「…」

俺「坂田さん、心配ないです、麻美は、俺が守りますから」

坂田が麻美を見た

坂田「そうか、そうかよ、わかったよ!」

凄い形相だった

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