《MUMEI》
電車
帰りの電車
麻美は、無言だった

どんな形にせよ、身体を許した相手との決別だから…
麻美「お金、絶対返すからね…」

俺「おう、あるとき払いの催促無しでいいよ」

麻美「270万だよ、大金だよ!」

俺「車買おうと思ってたからね、足りてよかったよ」
麻美「…顔、痛くない?…」
 
俺「全然へーき」

麻美「…」
 
 
東京に戻ったのは、夕方だった

俺「麻美、荷物もって、俺ん家に来いよ」

麻美「…でも…」

俺「あそこに居ちゃダメだよ」

麻美「…あのね…」

俺「…?」

麻美「嘘なの…あそこで暮らしてないの…」

俺「へっ???」

麻美「一緒にすんでるんだ」
「あっ、女の子とだよ!」 
俺「どこで?」

麻美、俺に嫌われようとして、嘘着いたんだって

人目も気にせず、泣きじゃくる麻美

まったく…麻美は、どうして、直球じゃないのかなぁ?

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