《MUMEI》
とあるバカのお話
何てことない1日だと思っていた。だけど、不意な事で日常は変わるものだ。




オレはただ、信号を若干早く渡っただけだ。赤だとかんなもん知らない。

しかも向こうも無視してきてるんだ。それでおあいこって事だ。

ああ、すんごい衝撃が全身に伝わってくる…。同時に景色も流れていってる…。


物体Aが時速60qで物体Bを吹き飛ばす現象が起きている。


これ何ていうんだっけ?


A,交通事故


おお、それだ。間違いない。てかすごく痛い。


キレイな放物線を描き、オレはアスファルトの地面にボディプレスをかました。

「おぶぅっ!?」

当然、オレの一発KO負けである。

そこへオレを跳ねた車に乗っていた女の人がこっちへ来た。

「だ、大丈夫ですか!?」

「大丈夫に見えるなら、救急車はいらないな…」

皮肉を言うつもりは無かったが、大丈夫と聞かれて、うんって言えない状態なんだが…。

「やっべ、目が霞む…」

たぶん、あと一分でネバーランドに行ける自信がある。

「あ、やっぱ一分いらなかった…」

さぁ、夢の世界へ飛び立とう!

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