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《MUMEI》 ‐茉莉‐暫く経ってから── 新木がウチの前の席に戻って来た。 手には‥ 分厚い本が１冊。 さっきの本も分厚かったけど‥ これはまるで辞書やな‥。 それに比べて‥ ウチが読んどるんはその半分もあらへん本。 「凄いなぁ‥」 思わず言うてもうてた。 「‥？」 新木は気付いたらしい。 アカン‥ ここ図書室やのに‥。 今まで来てへんかったせいか‥ 無意識に喋ってまう。 しかも‥ 今は他にも生徒とかがおるのに──‥。 前へ |次へ |
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