《MUMEI》 「あの、1つ──御尋ねしても宜しいでしょうか」 「何?」 「昨晩の事は、本当に何も──」 「私は覚えていないけど、どっちにしても貴方が吸ったのは昼間じゃないもの。夜だったでしょ?」 「‥ですが──」 「満月に覚醒するって、私が知らなかったのがいけないの。気にしないで」 「そういう訳には参りません」 「命令、って言ったら聞いてくれる?」 その御言葉に、 「‥‥‥‥‥‥‥」 僕はそれ以上反論する事が出来なくなりました。 前へ |次へ |
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