《MUMEI》 誕生日今日、僕はいつもより沢山の仕事があります。 今日は、アンリ様の御生まれになった日。 なので、今夜の晩餐には特別に、アンリ様の為にケーキを作って差し上げよう、と。 「──リュート」 「はい、如何なされました‥?」 「リボンを上手く結べないの」 アンリ様は髪飾りの青いリボンを手に、困ったような表情を浮かべて扉の前に立ってらっしゃいました。 僕は直ぐに御側に行き、 「2つに結って宜しいですか?」 「──うん、お願い」 アンリ様のウェーブのかかった金髪を、ツインテールに結って差し上げました。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |