《MUMEI》
粉者
「…おは、よう…」



「ふぁあ〜、はよはよ、何だよも〜こんな朝早くふざけんなよも〜ふぁあ〜」




ボサボサの髪、うっすら生えたヒゲ、変に真っ白な体…つか全裸!




裸族な状態で開口一番出迎えられ固まっていると、裕斗は頭を掻きながら




「シャワー浴びてくっから〜」




「あ、ああ、うん」

と、だけ俺はやっと言って、部屋に上がり込んだ。






シャワーの音がする。




乱れたベッド。



タオルケットと毛布がごっちゃに丸まって今にもベッドから落ちそうだ。



相変わらず雑然とした部屋…、




俺はとりあえず灰皿を膝に置いてベッドに座る。




煙草に火を付けて一口吸い込んで、やっと全身から力を抜いた。




「びっくりだ…、あいつは羞恥心がないのか…」





何度チャイム鳴らしても応答なし。



仕方なく玄関ドアの前で裕斗の携帯に電話入れて、何回か、かけ直してやっと出て貰えて、…





今鍵開けるって言われて10分かかった。




待たしたわりに、それで全裸はあまりにも…いやいや、




……いいや、もう。


つか、始めて裕斗のアソコをモロに見てしまった訳で……




正直、…なんて言うかな…



興味?




好奇心?





あったりした訳で。



ハーフで髪の色が黒くない訳だから、アソコの毛の色は一体?


やっぱり違うのか?



どうなんだ?




…って、聞くに聞けずにいたから、やっと解決した訳で…。





あ〜それは多分俺と一緒だった。





めっちゃ近づいてよ〜く見た訳じゃないし、玄関暗かったから100パーセント断言出来る訳じゃないけど。





つか、それよりも、アソコが綺麗な色だった。




日本人みたいに変に黒く沈澱してないっつーか…





身長あって、痩せてはいるけど男らしい体つきの裕斗に伊藤さんが欲情してしまうのもなんか…


うん。


理解出来てしまった。





ありゃヤバイ、ヤバイぞ、夢に出る…。

「しゅっきり〜」





裕斗はそう言いながら全裸で髪をバスタオルでわしゃわしゃ拭きながら、脱衣所から出てきた。





真っ白なケツを俺に向けながらクローゼットを開けて着込みだす。



「今まで前は隠してたじゃん、何故に見せびらかす…」



「あ〜だって俺惇ちゃんの事愛してるから」

「……」


「……」


「…その事なんだけどな?裕斗、俺さ!」

「待って!」

「え?」



素早く着込んだ裕斗は俺の隣に素早く来て座った。

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫