《MUMEI》

『あ、それね〜新作なのよ、薄さがね…ゼリー…でね…』


俺にコンドームの説明をしてくれる娘。いや、俺が聞きたいのは、そんな話じゃなくて…


てか…話長すぎ…娘、どんだけ詳しいんだよ…コンドーム博士かよ(ToT)


『あ!そうだ!』
何やら思い出したのか?部屋に戻る娘〜再び現れた娘の手には、別のコンドームが!!!!!!!!!どんだけ持ってんですか?あなたは…。


『お父さん、これが良いわよ〜お父さん達の年齢には…これはね…でね…だから…』


また丁寧に説明してくれる娘…うん…優しい娘に育ったね…うん…ハァ……まだ喋ってる…長えょ、コンドーム博士!


俺は〜意を決して娘に聞いた。
『なんで…そんな物、持ち歩くの?』


娘は…俺を真っ直ぐな瞳で見詰めて笑いながら答えた。


『だって…乙女の身だしなみでしょ?』


日本の性教育の進歩を実感した、休日の昼下りだった。


おしまい…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫