《MUMEI》
重なる時間
麻美「私、ジーンズでしょ」
「油断なんてしないし」
「2人きりにもならないよ」

俺「…」

麻美「最後にもう一回だけって言われたけど…」
「しっかり、断ったからね」
「優斗が思ってるほど、軽い女じゃないもん」

俺「心配するよ…」
「麻美が軽いとかじゃないょ」

麻美「…うん…ごめん…心配かけて…」

俺「…ほんとに?何もなかった?…」

麻美「疑ってるの?」

俺「麻美の意志、無視する奴だもん…」

麻美「…路地裏で、キス迫ってきたけど…」

俺「…そんなんで済む奴じゃないじゃん…」

麻美「…」 
「正直に言うね…」

俺「…」

麻美「キス、迫られて、拒んだら、胸もまれて、ジーンズの上から、アソコ触って来た…道端なのに…」

俺「…」

麻美が俺をチラッと見た

麻美「だから…ぐーでなぐっちゃった」

麻美が手を見せた

皮がむけ、赤くなってた

麻美「優斗の敵!顔面殴ってやったの…」

俺「…」

麻美「…ほんとだょ…」

「怒ってる?…」

俺「もういいよ、けど、危ない所に行くなよ…」

麻美「はぁい…」

俺「…」

麻美「男頼らなきゃ、何も出来ないって言われたくなかったから…」
「1人で解決させてから、優斗に会おうって…」

俺「麻美を1人で来さす手口じゃん…」

麻美「わかるよ、私だって…だから、お店で会ったんだよ…」

「車だって、乗らなかったもん…」

俺「麻美を失いたくなかったんだろうな…」

麻美「前は、違ったけどね…それなりに、いい人だったよ…」

俺「…」

麻美「怒らないでね、昔の事だから…」

俺「わかってる…」
「麻美を好きなのは、間違いないよ…」

麻美「…私の、身体だけでしょ、好きなのは…」

俺「…」

麻美「それでも、昔は…」
俺「わかってる…もう言わなくていいよ」

麻美「…」

俺「麻美、俺と暮らそう」
麻美「私でいいの?」

俺「麻美じゃなきゃ、ダメなんだ」

麻美「うん、優斗と一緒に暮らしたい」

俺は麻美の手を取った

俺「麻美、好きだよ」

麻美「私も、優斗が好き」
長く、甘い、キスだった

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