《MUMEI》
やきもち
麻美「…優斗、キス上手なんだ…」
「…いっぱいしたんでしょ…」
 
俺「へっ?」

麻美「前はもっと、がさつだったもん…」

俺「…」

麻美「噂…聞いたょ」
「のぞみちゃん…」

俺「良くない噂だったろ」
麻美「遊んで捨てたんでしょ」

俺「…」

麻美「わかってる、優斗が無理やりした訳じゃないのは」
「未練あったんじゃない?優斗に 」

「だから、悪く言ったんだよ、周りに」
「優斗を取らないで、もしくは、遊び人だから、近寄らないでって」
 
俺「どうかな、遊んだのかもしれないな…」

麻美「どのくらい付き合ってたの?」

俺「半年ぐらいかなぁ」

麻美「ふぅーん、そっかぁ」
「昔、好きだった娘でしょ、よかったじゃない」
 

俺「何か、言いたそうだねぇ」

麻美「うぶな娘とじゃないなぁ…優斗の…キスの仕方は」
「何人としたの?、なんて聞いていい?」

俺「もう1人、年上の人と…」

麻美「年上?、綺麗な人?いくつだったの?」

俺「凄い質問攻めだね」

麻美「…いいよ、答えたくないなら、聞かない」
麻美がむくれた

俺は、麻美を後ろから抱きしめ、
順を追って、話した
 
 
俺「これで全部だよ」

麻美「うん…」
「私、嫌な女だね…」

俺「そんな事ないよ、俺も嫉妬で狂いそうだし…」
「同じだよ」

麻美「びっくりしたなぁ、エリと付き合いあるなんて」

俺「やましい事はないよ、彼氏とも、仲いいし」

麻美「うん…私の事、何て言うの?」

俺「彼女できたから、一緒に暮らすって言うつもりだよ」

麻美「…ほんとに、いいの?…私、めんどくさい女だよ…きっと」

俺は、麻美の顔を向けさせ、唇を

麻美「んっ…」

「チュッ」音を出して

俺「麻美、ずうーっと、側にいてくれよな」

麻美「うん」

麻美から、俺に、キスしてきた

なんて、優しい唇なんだろう

俺「俺も、麻美の事知りたいな」

麻美「…知ってるでしょ」
俺「…ズルいよ」

麻美「だってぇ…」

俺「嫉妬で狂ったら、麻美のせいだからな」

麻美「今度、ゆっくり話す…今は、いいたくない…」「嫌われちゃうから…」

俺「嫌わないよ」

麻美「…何度も、同じ人とってのは、あの人だけだよ…」

俺「彼氏だったんだね」

麻美「私は、そう思ってた時期もあったけど…」

俺「ヤバい、嫉妬してきた」

麻美「もう、優斗だけだよ」
俺「あたりまえだ!もう放さない、絶対に!」

麻美「うん」

俺たちは、また、唇を重ねた

格好つけたけど、俺の気持ちはぐちゃぐちゃになってた
過去の事なんだけど…
嫉妬心が…

でも、麻美は、今、俺の腕の中にいる、
今は、それだけで満足だった

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