《MUMEI》

だが、その後頭部には冷たい銃口が押し当てられている…。



ドラミの背後には、殺しの道具となり下がったニアが静かに佇み――…



しずかが指を鳴らす瞬間――…トリガーを引く合図を、機械仕掛けの人形のように待っているだけだった――…。





「それが、オレの仕事さ――…


…って、リュークは言ってるよ。(笑)」


出来杉は、ドラミには聞こえないであろう死神の声を、フザけて代弁した。



ドラミは、その少年の顔を睨みつけるも―――…



…突きあてられた銃口の前に、その憤りは“絶望”の二文字に敢えなく掻き消される――…。

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