《MUMEI》 「だって──何も悪い事はしてないでしょ?」 「そう‥ですか?」 戸惑う僕に、アンリ様は只、にっこりと微笑みを浮かべてらっしゃいます。 「ねぇ、リュートの幸せって何?」 「僕の‥幸せ‥‥‥‥ですか‥?」 突然の問い掛けに、僕は戸惑いました。 幸せ──‥以前なら迷う事無く、吸血と答えていたでしょう。 ですが今は、 「──アンリ様の‥御側に居る事です」 そうなんです。 今の僕にとっての幸せ──それは、この御方の御側に居る事。 只、それだけなんです──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |