《MUMEI》

「あたしは何すればいい‥?」

「菜摘は──心配せんといてくれたらそれでええ」

「‥茉莉、本気でずっと待つの‥?」

「──うん。待つよ」

ウチ決めてんもん。

ずっと待つて。

あいつから返事が来るまで手紙書き続けるて。

「‥ごめん、茉莉」

「?」

「あたし‥新木君に掴み掛かって‥怒鳴ったの」

「大丈夫やよ」

「ぇ‥?」

「ちょっと元気はなかったけど、新木は菜摘を怒ったりしてへんし──」

「いいのかな、‥このままで‥」

「うん。ええんよ」

このままでええ。

ウチは待ち続けるから。

いつまでも──。










なぁ‥

気付いとる‥?

ウチ‥

あんたの事──

むっちゃ好きやねんで。

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