《MUMEI》 「アンリ様──本当に‥」 「嘘じゃないよ?」 「───────」 アンリ様──‥ 「有り難うございます」 僕はアンリ様の手をとり、そっと口付けました。 顔を上げた時、アンリ様の頬が薔薇色に染まっていました。 「‥申し訳ございません、つい‥嬉しくなってしまって──」 「ふふっ」 「アンリ様‥?」 「お姫様になったみたい」 「失礼では‥ございませんでしたか‥?」 「うん。──嬉しかった」 その御言葉に、僕は安堵しました。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |