《MUMEI》

今、僕はとても幸せな気分です。

アンリ様に、告白を出来た事。

アンリ様が、僕を認めて下さった事──。

本当に嬉しいです。

「有り難うございます──」

微笑を浮かべて僕が言うと、アンリ様は微笑み返して下さいました。

「ねぇ、リュート」

「──はい、何でしょうか」

「私ね、ずっと寂しかったの。でも、貴方が来てくれて──寂しくなくなった。それに、楽しいの」

「楽しい‥ですか?」

「うん。一緒にお話ししたり、お庭を歩いたり──」

「アンリ様‥」

「リュート‥?」

「有り難うございます」

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