《MUMEI》 ちーちゃんといっしょ今日も素敵だわ、ちーちゃん。 ほら、ちーちゃんが恰好良すぎて皆ちーちゃんを見ている。ちーちゃんを前に皆自信なさ気に引き下がっているわ。 いつのまにか私の身長を越して、とても男らしい。 そんなちーちゃんを私はこっそり盗み見ることしか出来ないのだわ…… 「千花様……俺も授業が有るんですが。」 『お黙り、虫ケラが!』 大好き、ちーちゃん…… 私ったら恥ずかしがり屋さんな上にちーちゃんは高校生、大学生の私は毎朝こうしてテレビ電話でちーちゃんを見てしまうの。 電波発信元は乙女の秘密なのよ。 あっ、今ちーちゃんがこっち見てくれた…… ちーいちゃーん……手を振ってみたけど、テレビ電話じゃ伝わらないよね。 それでもいいの、 伝わらないもどかしさがいいの。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |