《MUMEI》

 



「うん、まあ(笑)

ってか、お前も
モテるよな…マジで(笑)」



最後の大倉の声は
私には届いていなかった。



温かい心が
今度は一気に冷めた。

「私、ちょっと
急いでるから…。」
「…ん、あ?
悪い悪い(苦笑)


じゃあな!!」



─なんでノーテンキに
話しかけてくるのかな…


いっつも
話してくれるのは
瑠璃子のことばっかり…


つまんないよ…



 

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