《MUMEI》 ちーちゃんと四六時中傍にいたい。 でも私は大学生、 ささやかだけど志島螢の制服に盗聴器を付けてちーちゃんの動向を探らせることでこの満たされない想いを晴らすの。 ちーちゃんと志島螢は旧知の仲、それはもう嫉妬するくらいにね…… つい、私のいけないヤキモチ妬きの部分が働いちゃった。 志島螢が私に好意を持っているのを知って、二人を引き離しちゃった。 だって、ちーちゃんが誰かと居るだなんて堪えられないもの……! ちーちゃんは孤高の獅子で居て欲しい、他の子を見ないで欲しい。 我が儘だけど、止められないの。 そう、私はまだ戸惑っている。 ちーちゃんの馬鹿、 志島螢といい、どうして近くに物を置きたがるの? あんな雑種なんか携えたりして私どうにかなっちゃいそう! でもちーちゃんは昔からゲテモノ好きだったわよね……ちょっとアレなモノを好む傾向だったわ…… いいの、そんなちーちゃんが好きなんだもん…… 私だってちーちゃんの好きなゲテモノだったもの、そんな私だからちーちゃんは私を見てくれた。 ちーちゃんに出会えた。 恋を知って私が人間になれたようにちーちゃんを私が目覚めさせてあげるしかないわ……あの、ゲテモノ雑種を引き離してあげる。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |