《MUMEI》

◆◆◆

「‥──────」

結局‥

おれが折れる事になった。

「いつまでもは起きてらんねーからな‥?」

「大丈夫よ、起きてようと思わなくたって、ちゃんと起きてられるから(微笑)」

「‥?」

「ま、とにかく楽しみにしてて(微笑)」

玖珠はそう言って茶を淹れに行く。

「─────はぁ」

何でおれが付き合ってやらなきゃなんねーんだか‥。

まぁしょうがねーか‥。

眠たくなったらすぐ寝てやる。

そう思って──

ぼんやりしながら欄間を見つめた。

◆◆◆

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