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《MUMEI》 プロローグ迷路の中にいた。 いつ迷い込んでしまったのかすら覚えていない。 ただ気が付けばそこにいた 2月。街はまたまだ寒かった。不況の煽りのせいか、タクシーが乗客を拾う為に延々と列をなしている。水商売の連中も比例するかのように客引きをしている。俺はタクシーには滅多に乗らなかった。ボロの車だが愛車があるからだ。それなりによく走る。型も古いしあまり最近では見かけないが一応、高級車と呼ばれる代物だ。女が買ってくれた。だからといった訳ではないが大事にしている。だが最近、少し調子が悪くなってきた気がする。乗り主の俺に応えるかの如く....。 生きるのが少し難しくなってきた。何も今に始まった事ではないし、不況の煽りといえばそれまでだが、社会のルールってやつから外れてる俺にしてみれば、実に生きるのが難しくなってきたのだ。 続く |
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