《MUMEI》 急所麻美は両手をつき、頭を振った。 「あっ!」 彩が魔人に捕まり、攻められているのを見て、まなじりを上げた。 「やめろ!」 剣を持って脚に斬りかかる。 「お嬢、このくの一ちゃんをこの高さから下へ落としてもいいの?」 「よせ!」剣を構えながら麻美が怒鳴った。 「じゃあ、相手してあげるから待ってな」 彩は半失神。魔人は彩を静かに下ろし、地面に寝かせた。 「さあ、お嬢、遊んであげるよん」 麻美は目を閉じ、剣の刃先を下に向けた。 「何の真似かな?」 麻美は無言。じっと魔人の攻撃を待つ。 「ならば遠慮なく行くよん」 また大蛇のごとき舌が麻美を襲う。 (今だ) 剣を下から上へ上げる。 「ぎゃあああ!」 舌にかすった。出血して痛がる魔人。 「お嬢、やったね」 ドエス魔人は今までとは明らかに違う激怒の風貌。 「お遊びは終わりだよ」 魔人が再び麻美を急襲。麻美は剣を構える。しかし今度は魔人が速かった。 おなかにボンと強烈な一打! 「あう!」 たまらず膝をついた瞬間両手をぐるぐる巻きにされた。 「しまった!」 もがいても遅かりし。魔人は無抵抗の麻美めがけて、彼女の白いおなかにボンと痛烈な一打! 「あう!」 全身の力が抜けた。そこをもう一発! 「あう…やめろ」 全身汗まみれの麻美。まさかの攻撃に慌てた。 「うるさいよ。今度は哀願しても許さないからね」 魔人は両足もぐるぐる巻きにして空中に上げると、麻美の下腹部に痛烈連打! 「あう…やめろ、うぐぐぐ…」 本気だ。麻美は苦悶の表情でもがいた。 (どうしよう…) 「許してほしい?」 魔人が笑顔で睨む。麻美は魔人を見つめるしかなかった。 「ぐふふふ。その哀願に満ちた目に免じてお痛は許してあげるん」 (悔しい、悔しい!) 乱れた髪で麻美はうつむいた。 しかし魔人は残った一本の舌で麻美の秘部をかわいがる。 「さあ本番だよ」 容赦なく侵入し、こねくり回す! 「あ、あああ、あああん、ばか、やめろ!」 赤面しながら悶える麻美に、魔人は言った。 「お嬢、女の子は急所を押さえられたら、どうにもならないってことを、今から教えてあげるね」 「やめろ」 「やめないよん」 魔人は麻美の急所を容赦なく押さえた。 「あん、待って…」 麻美は本気で慌てた。気をやってしまう。 「やめろ、やめろう…」 「容赦はしないよお嬢、さあどうする?」 どうにもならない。落ちてしまう。麻美は弱気な顔を魔人に向けた。 「一旦待ってくれ」 「だーめ」 魔人は情けも容赦もない。麻美は迷った。 (やだ、耐えられない、哀願してしまおうか…) 「ちょっと待って…」 「だーめ」 「あ、あああ、あああん」 落ちちゃう! 麻美は真っ赤な顔でひたすらもがいた。 「やめんかドエス魔人!」 背後からまた声がする。 魔人は彩を見た。まだ寝ている。木の上を見ると、黒装束の忍者がいた。 「まだ仲間がいたのね?」 女だ。新たな獲物に魔人の目が光った。 前へ |次へ |
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