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《MUMEI》 カボチャのクッキー──‥いいかも知れませんね。 「他に‥何か御要望等はございますか」 尋ねると、アンリ様は天井を見上げて暫し御考えになり、 「後はお任せ」 そう仰って食後の紅茶に角砂糖を入れ、ティースプーンで掻き混ぜました。 「───────」 「散策は──どうなされますか」 「紅茶が終わったら、少しだけ──。また一緒に来てくれる？」 「──はい、仰せとあらば」 僕は、アンリ様の為になら──何でもするつもりです。 アンリ様が笑顔になって下さる為ならば、どんな御要望でも。 それが、楽しいんです。 前へ |次へ |
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