《MUMEI》
魔女
ハロウィンの日まで、後僅か。

準備は大詰めを迎えています。

僕は、ランタンを作る事に苦戦していました──。

「ふぅ‥」

「──休憩しない?」

優しい声に、僕はハッとしました。

「アンリ様──‥」

「ね、少し休みましょ」

「ですが、ランタンがまだ──」

「疲れたままナイフを使ったら、怪我をしちゃうかも」

「───────」

アンリ様の仰る通りかも知れません‥。

「はい、では、御言葉に甘えて──」

「うん。──じゃあ、紅茶を淹れてあげるね」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫