《MUMEI》

『ふふっ…』
オレの顎を掴み、上に向かされた。


『大丈夫よ、傷なんか付けないから…


あなたは、右京の大切な人だから…ね。』


『お返事は?』


『…はい』


『にこり…』
満足そうに笑い、京香様は丙と丁を呼んだ。


『は〜い、お呼びですか?奥様!』


『坂井先生のコスプレ撮影するから〜準備をお願いね!』


『はーーい!きゃっ、遣り甲斐あるわ〜』
はしゃぐ二人。


最低気分なオレ。かくして〜妖しい撮影会は始まった。

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