《MUMEI》

「佐伯…、聖」

「………」


「確か佐伯は佐伯陸先輩の弟だったよな」
ふわりと肩に手を乗せられ同時に顎を掴まれた。



貢と同じ位背の高い松本と必然的に視線を合わせられる。


陸ちゃんに松本と陸ちゃんは高校時代先輩後輩の関係で少しの期間だけど恋人として付き合った事があると、実は入学前に聞いていた。





「…似てる、先輩の高校時代にそっくりだ、まさに可愛いとしか言いようがないタヌキ顔、体も小さくて華奢でまさに食べてくださいと言わんばかりの…」

すると突然グイッと後ろに引っ張られ貢に引き寄せられた。俺のだと言わんばかりにきつく抱きしめられる。

「先生悪いんですがすでに佐伯は俺のモノなんです!気安く触らないでください」

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