《MUMEI》

廼佳は弁当をバックに戻すと、セツに向かって微笑んだ。


「この雨で試合は中心って分かっただろ、一緒に食ってやれろ。」


「だったら廼佳も一緒にどうだ?」


廼佳は呆れた顔をしてセツを見た。


「お前は馬鹿か、俺がいたら邪魔だろ。さっさと帰るぞ。」


「あ、あぁ…。」


セツはバックについている、しろもからのキーボードを外し、バックの中にしまった。


雨に濡れて
ダメにならないように


セツと廼佳は雨の中走り出した。

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