《MUMEI》

『いつ、こんなの撮ったんですか?』


『あ〜ははっ…バスルームの天井の換気口から〜ちょっとね…。』


『ちょっとね、って〜忍者ですか?篝さん?』


『あ、分かりますか?そうなんです、私は〜伊賀の忍者の末裔なんで…』


…あ、そうなんですか?…凄いですね…ははっ…。


『篝ん〜は、隠し撮りが趣味なんだよね〜』丙さんが笑いながら言った。


…それ、犯罪ですから…普通は…はあ…まともな人が…居ない…


蓮見が普通に、思えて来た…。


オレは〜頑張ってお金を貯めて、蓮見邸を早く出て行く事を心の中で誓った。

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