《MUMEI》

ヤユの目には正気が感じられなかった。


「ヤユ……?ヤユ…?」


何回呼びかけても、ヤユの口が再び開くことはなかった。


セツは、頭の中が真っ白になっていた。


セツはゆっくりヤユを床に降ろすと、ゆっくりリビングに近づいた。


セツは嫌な予感がし
足が震え
なかなか前に
進むことが
出来なかった


一体何が
あったんだよ…


セツは恐る恐るリビングに入った。

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