《MUMEI》
人ごみ 〈私〉
にっこりと微笑む先輩と向き合った私―『椎名くん』。
椎名くん、大丈夫かな…。
きっと、無理してくれてるんだよね。
―…ぎこちない歩き方で
お祭りの会場に向かう椎名くん、と、西城先輩。
私は、椎名くんの携帯を握り締めた。
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