《MUMEI》

こいつら全員
頭が可笑しい…


「ママ…ママ…。」


ヤユは小さな子供のように、怯えながら泣いている。


しろもはヤユの肩をぎゅっと握り、ヤユの目の高さに合わせしゃがんだ。


「ヤユちゃん、聞いて!」


「ヒクッ!ヒクッ!し…ろも…お姉…ちゃん…。」


「ヤユちゃん、早く誰か呼んできて!」


ヤユは横に首を振る。


「無理…だよ…。」

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