《MUMEI》
8/1-3
「わかってる」

アタシもパパの頬っぺにちゅーして、口元のジャムを拭いてあげた。

玄関先で靴を履いてるパパの背中に抱きついて

「浮気したら、駄目だからね」
って言ったら解ってる、って言ってパパは笑った。
その様子があんまりウキウキしてて、さっきまであんなに嫌がってた仕事が滅茶苦茶に楽しみって感じだったから、
走るパパの背中に

―うわきもの! うそつき! ―

って心の中で叫んだら、それと同時にパパが転んで
アタシは"ママ譲りの夏の太陽みたいな、きらきらの笑顔"で力一杯笑った。

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