《MUMEI》
言い訳 〈おれ〉
蓬田を探しながら走る。


…なんて説明すればいい??



どうすれば、蓬田が傷つかずに済む…??



自問しながら走っても、答えは出ない。



と、『おれ』の姿を見つけた。



誰かと話してるようだ。


…でも、今は少しでも早くここを離れないと。



おれは、



「おい!!」



大きな声を上げた。



蓬田が振り返る。



驚いた顔。―…『おれ』の、顔。



「…帰るぞ」



おれは、蓬田の腕を掴んで、足早に歩き出した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫