《MUMEI》
〈第二十四話〉優しくしてね…
締め切った部屋の中で…


彼は汗をかいて、緊張していた。
『なあ〜もう良いだろ?』


彼女は言った。
『まだ〜ダメよ!…もう少し…』


『え〜大丈夫だよ、俺〜上手いから…』
そう言って、彼はそれを動かす。


『あっ…そんな乱暴にしないで…あっ…』
彼女は慌てて言った。


『初めてなんでしょう?私に任せて…何度も経験あるから…』


『いや、大丈夫だよ!俺に任せて…』
彼は焦って…激しくそれを動かした。


『あ〜ん、ダメよ、そんな風にしたら…』


『あっ、あっ、あーーっん…』
彼女は絶叫した。


『……ごめん。』


『あ〜あ、ほらぁ〜破けちゃった…下手くそ!』


彼女は、彼が破いてしまった『生湯葉』を見ながら、ため息をついた。


二人は、引き揚げ生湯葉を食べている所である(笑)



おしまい…

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