《MUMEI》 「ねぇしろもお姉ちゃん、お兄ちゃんのこと好き?」 「えっ………。」 しろもは言おうか言わないか迷った顔をした。 「しろもお姉ちゃん?」 「うん…好きだよ。」 「私もお兄ちゃんのこと好き、だから生きる、しろもお姉ちゃんも死なないで。」 「うん、分かった。」 しろもはヤユを放した。 「頼んだよヤユちゃん。」 ヤユはうんと頷き、リビングから走って出て行った。 前へ |次へ |
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