《MUMEI》
泣き虫麻美
麻美「…」

俺「どうしたの?麻美?」
麻美「優斗とエッチしちゃった」

俺「昔、一度してるじゃん」
麻美「…あれは、違うもん」
「…思い出欲しかったから…」

俺「思い出?」

麻美「…うん、一度だけでも、優斗と…それだけでいいって、思ってたの…」

俺「どうして?」

麻美「優斗の事、好きだったんだよ、あたし…」
「でも、関係壊れたら…」「だったら、友達のままでいいって…」

俺「俺も、同じだよ…勇気、なかったな…あの頃の俺は…」

麻美「ねぇ…」

俺「ん?」

麻美「泣いちゃったんだ」
俺「…」

麻美「優斗を、車で駅に送ったとき…」

俺「…」

麻美「…私…悪態ついたのに…優斗、ありがとうなんて言うから…」

俺「…」

麻美の頭を、撫でながら

俺「今でも、そう思ってるよ、初めての女が、麻美で良かったって」

麻美「…」

俺「何で泣くの?」

麻美「だって…私…」

麻美を抱きしめたまま

俺「俺が、もっと早く、麻美を連れ去ったら、良かったんだ、ごめんな」

麻美「ううん…」

俺「麻美、キスしたい」

麻美が、顔を上げた

狂ったように、麻美とキスした

舌を求め合った

麻美「ほんとは、エリな会わしたの、後悔してたんだ…」

俺「…」

麻美「優斗、付き合っちゃうんだもん…」

俺「ごめん」

麻美「責めてるんじゃないよ、でも、そのときも、泣いちゃったぁ」

俺「麻美、近くに居すぎて…、好きになっちゃいけないんだって…」

麻美「えへっ、同じだね」
麻美、泣きながら、笑った
俺「もう、泣くなよ…」

麻美「うん」

俺「麻美のルームメイトにも、話さなくっちゃね」

麻美「話した…」

俺「えっ?」

麻美「優斗が、私を迎え入れてくれたら、一緒に住みたいって言ったの」

俺「なんて?」

麻美「いいよって…でも、家賃大変になっちゃうから…」

俺「そっかぁ」

麻美「もう一回、ちゃんと話してみる」

俺「…うん」

麻美「ねぇ…優斗」

俺「ん?」

麻美「話しておきたい事あるんだ…」

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