《MUMEI》
喧嘩
一旦キレたけど、また
麻美の携帯が鳴った

俺「出てみなよ」

麻美「…うん…」

麻美『…はい』
麻美が電話に出た
 
麻美『…』

麻美『そんなのいい!いらない!、もう、電話しないで』

麻美『…』

麻美『もう、切ります、じゃあ』

麻美が電話を切った

麻美「…」

俺「何だって?」

麻美「ふぅ…頭おかしいよ…」

俺「…会いたいって言ってきたの?」

麻美「…うん」

俺「スゲーなぁ…麻美に惚れまくってるんだなぁ…」
麻美「そんな言い方しないで!嫌味っぽく聞こえちゃうょ」

俺「…」
確かに…ムカッとして…
麻美に、ちょっと八つ当りした…

麻美「お金…口座に振り込んだって」

俺「金?」

麻美「うん、優斗が渡したお金」

俺「何で?」

麻美「返さなくていいから、たまに会ってくれって…」

俺「…」

麻美「…」

俺達、無言で、段ボールに荷物詰めてた

麻美「何か言ってよ」

俺「麻美が言わなきゃダメだろ」

麻美「何を言えばいいのよ!」
尖った口調だった

俺「会うの?」

麻美「会うわけないでしょ!」
「何よ、会うと思ったの!」

俺「ちゃんと、言葉で聞かなきゃ、わからないだろ」
麻美「…何ょ…そんな言い方しなくたって…」
麻美の目に涙がたまって、溢れそうだった

俺「ごめん…」

俺の言葉と同時に、麻美の瞳から、涙がこぼれた…

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