《MUMEI》
ごめんなさい
しばらくして

麻美「優斗に泣かされたぁ」

俺「ごめん、麻美…」

背中を向けてた麻美が、こっちを向いた
 
麻美「ごめんなさい」
「優斗、不愉快だよね」

俺「八つ当りしたのは、俺だから」

麻美「はっきり、させたつもりなのに…」

俺「…麻美、電話しなよ…」

麻美「?」

俺「俺が話す」

麻美「…」

俺「こんな事で、喧嘩したくないんだ、俺」

麻美「うん、私が悪いの…」
「私の責任だから…」

俺「じゃあ、半分は俺の責任だね」

麻美「…」

俺「責任は何でも半分づつなんだよ、俺達」

「幸せは、倍になるんだ」
麻美「ゆう…と…」

麻美、また泣き出した

俺「麻美、泣かないでよぉ」

麻美が抱きついてきた

麻美「嫌いにならないでね!」

俺「麻美、嫌いになれる訳ないじゃんか」

麻美「だってぇ、不安なんだもん…」

また、麻美の携帯が鳴った
奴からだ…

麻美「…」

俺「決着、つけなきゃな」
俺は麻美の携帯を持った

俺「出ていいか?」

麻美「…私がでる」

麻美が携帯を、俺の手から… 

麻美「決着つける!」

麻美が電話に出た

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