《MUMEI》
好き
冷蔵庫から、缶コーヒーを出して、麻美に手渡した

麻美「ありがと…」

俺「麻美」

麻美「なに?」

麻美の顔が、不安げな表情になってた

俺「形はどうあれ、坂田は、麻美を失いたく、なかったんだよ」

麻美「違うょ」

俺「聞いて!」

麻美「…はい…」

俺「好きって気持ちって色々あるよ」
「俺も、過去の女の子達、それなりに、好きだったし…」

「彼なりに、必死だったんだよ…」

麻美「…」

俺「なりふりかまわず、になってたんだろ、きっと」
麻美「…」

俺「もう、大丈夫だよ、奴には、出来る事ないから」 
麻美「…電話、変えるね」
俺「うん、そうして、俺のワガママだけど、そうして欲しい」

麻美「もっと、早くすれば良かったんだけど…」

俺「麻美」

麻美「はい」

俺「お袋さん…だろ」

麻美「…うん、喧嘩して、飛び出してから、連絡取ってないけど…」

俺「電話変える前に、行かなきゃな」

麻美「どこへ」

俺「麻美のお袋さん所」

麻美「…」

俺「俺も一緒に行くから」
麻美「優斗も…」

俺「ああ、引っ越しの前に行こう」

麻美「時間ないよ…」

俺「麻美、俺の言うこと聞きなさい!、いいね!」

麻美「…はい…」

麻美の頭を撫でた

麻美「優斗のくせに、生意気」
ぼそっと、麻美が言った

俺の腕に抱きつきながら

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