《MUMEI》
♪素直に…♪
 



「─大倉クン、

ちょっと向こうに
行っててくれる?」

「ぉ、おう。分かった。」



そういうと、
大倉は教室に
戻っていった。

「私が大倉クンを
好きって言うのはそう。


でも、はっきり言って、
諦めてたわ。
いっつも大倉クンの視線は
瑠璃子ちゃん。」

「ゎ、私??」
「そう。」


「璃子、知ってたの!?」

「うん(苦笑)」
「だから別に
どうにでも
なっちゃえって
正直思った。」

「…」





 

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